映画から学ぶ「豊かさ」

皆さん、こんにちは。新築部門マネージャーの岩川です。
来週は今季一番の寒さだそう…。寒さ対策万全でお過ごしくださいね。

さて、先月テレビで「動くハウルの城」というジブリ映画がありましたが、
ご覧になられた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
私自身、ジブリ映画は「ナウシカ」「ラピュタ」「紅の豚」など、割と見ている方ですが、
この映画はまだ見た事がありませんでした。
妻からは「絶対面白いから観て!」と背中をおされ、半ばしぶしぶ見る事に。

観た感想としては、ファンタジー感はさすがのジブリという感覚と、宮崎駿監督の「社会的な問題」を
考えさせられる内容に、興奮と感動があり観て良かった!という印象でした。
そしてもう一点、「間取り」といいましょうか、このお城の造りも気になってしまいました。
やはり、職業病ですね(T_T)


ハウル達が住む「動く城」は玄関というか出入り口(お城の底あたり?)から入ってすぐの食卓スペース。
階段を上がると、みんなの寝室やお風呂がある感じの様ですね。
物語の終盤では、お城自体が半分崩れてしまいますが、最後には綺麗に真新しくなり、
そしてラストシーンでは、このお城が「空を飛んでいる」…こういった部分がファンタジーですね(笑)


ただ、このラストシーンのお城の様子がすごく幸せそうで、アットホームな雰囲気がありました。
だからこそ、感動を覚えたのかなと思います。

さて、ここからが本題です。建築に関わる者として、具体的に「どこが」良い雰囲気なのか
を言語化していきます。もちろん、あくまでも私個人の感想です。
また、ファンタジーに対して理屈をこねる様な状況をお許しくださいm(__)m

① 360度見渡せる様な展望スペース
② 薪暖炉の前に座る魔女
③ そこから庭で遊ぶ子供の様子を見る光景
④ その庭に、日陰をつくる大きな木
⑤ 風になびく洗濯物
私がラストシーンに感じた事を書き出してみました。


①の展望スペースについては、なかなか住宅では難しいですが、
観光スポットなどの展望台と同じで、廻りが見渡せるって気持ち良いですよね。
(実際には空飛ぶ状況で、突先にあると風も強そうですし、すこし怖そうでもありますね…)

②の薪暖炉には、やっぱりロッキングチェアが似合いますね。
のんびりとした時間を過ごす…そんな様子を感じさせてくれます。

③と④はお庭の要素。やはり緑があるというのは、人間の視覚、目にも良いですし、
また「植育」という言葉がある様に、植物や土などに触れ、そこから学んでいく事も、
お子様の成長過程で、大事な部分になると思います。
そして、大きな木は、暑い夏場の日差しを遮って、涼しい木陰を作ってくれます。

最後⑤は、風を感じる気持ち良さかなと思います。
もちろん、洗濯物が乾く、着た時に気持ちが良いというのもPOINTですが、
体で感じる心地良さというものをテレビ越しに受け取った印象でした。

実際の住宅とは、もちろん比べれない部分もある映画の世界ですが、
その中でも「気持ちの良い感覚」は、皆さんが住まわれる住宅にも絶対必要と思い、
日々ご提案や設計プランニングをさせていただいております。

私が好きな建築家「伊礼智さん」の言葉に「豊かさは外部からやってくる」というのがあります。
この言葉が本当に大好きです。
「豊かさ」は外にある。緑や風や匂いなどは、豊かさを感じる要素。
ここは、私たち設計させていただく時に、しっかり考えていく事で、
そこに住まわれるお客様皆さんに「豊かさ」を感じて欲しい。

こういった想いで、今後もお家づくりに携わっていきたいと思います。
それでは。

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